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子供の筋トレ、笑顔がたっぷり出る方法3選!
子供の筋トレは楽しいと感じることでより効果的になります。何故かというと、脳の情報処理に理由があります。
お子様の同級生で運動神経が良い子は楽しそうに運動をしていませんか?また、運動神経が良いお子様を持つ親御様は、子供が体育や部活が楽しいと言っていませんか?
言い方が悪いかも知れませんが、運動が苦手な子や動作が上手く出来ないと思っている子の中で運動神経が優れている子は少ないと思いませんか?
運動をしている所を見て親御さんが子供に言う事は
「何で真剣にやらないの?」
「もっと頑張りなさいよ!」
こんな感じでしょう。
もし、子供たちが笑顔で楽しそうに運動をしているとしたら、その子はレギュラーを獲得するでしょう。
なぜ、楽しいと運動の成績が上がるのか脳の情報処理について説明します。
目から入った脳の情報処理には順番があります。簡単に説明しますと2番目に通るA10神経群が重要になります。
A10神経群とは、「好き」とか「嫌い」をつかさどる部分や、「危ない」と危機をつかさどる部分、言語や表情をつかさどる部分、意欲や自律神経をつかさどる部分があります。
例えば、「好き」とか「おもしろい」と感じるとA10神経群が活発になり、脳の働きを高めます。
逆に「嫌い」とか「つまらない」と感じると、脳の働きを止める方向に働きます。
という事は、情報処理の2番目のA10神経群が活発に働けばそれ以降の処理も活発化して意欲が出る事でさらなる効果が見込めます。
逆に、「早く終わらないかな」とか、「あの先生いなくならないかな」などと思い、自分から変えようとせずに相手を変えようとする考えの場合はあまり成長が見込めません。
ほとんどの人がそう思ってしまうはずです。自分以外を気にしてしまい、自分自身が見えていない状況です。結局、結果が苦しむことになります。
そこで、今回は脳を活性化できるように、子供の笑顔がたっぷり出るようなトレーニング方法を紹介します。
笑顔たっぷりにさせるドッチビー
ドッチビーって分かりますか?フリスビーの柔らかい素材と思っていただければと思います。ルールはドッジボールみたいな感じです。
切り替えるステップ、集中力、スポーツを通した連帯感、協力関係の維持など、ドッジビーやドッジボールに期待できる効果は絶大です。
しかし、ドッジボールやドッジビーは投げたり受けたりする動作が嫌いな子は最初からやろうとしないことが多いです。
いやいややらせても、捕る、避ける事もせずに逃げるだけである。
ドッジビーは素材が柔らかいので当たっても痛くないし、ボールのように空気を入れなくても良いし、本体自体が丈夫なので壊れにくいのでドッジボールが苦手でも出来るはずなのです。
私の教え子はドッジビーが苦手な子でもみんな楽しく笑顔で元気よく行っています。なぜ楽しく出来るのか方法を以下の通りです。
①ルールを変更する。
②足場を変える。
①の例えは、すべて避けなければいけないというルールにすると、投げられたらとにかく逃げることになります。通常怒られる状態をあえて行うルールです。
これを行うと、背中を向けて逃げる子も出てくるため、注意が必要です。投げる側はカーブなどをゆっくり投げて逃げる方向を予測して背中を見せない事を教えるのもいいでしょう。
②の例えは、床ではなく、クッションを敷いたり、不安定にさせる事です。よけ難くする工夫をします。
私の場合はもっともっと極端に、真ん中にトランポリンを置きます。トランポリンを利用してジャンプして逃げる子もいますが、避けて逃げる子もいます。
ジャンプした子に着地をする時に合わせて投げられると当たってしまう経験をさせてどうやって跳んだら避けれるかを学習させます。
段差を用意するのもいいでしょう。しかし、ボールも床も気にしないといけないので集中力が付きます。
この様に、上手な子も当てられてしまう。ミスしてしまう様な環境を作り、上手く出来ない子も平等になる様に配慮すると楽しみが増すのです。
笑顔たっぷりにさせるジャンプ
ジャンプはどんなスポーツでも関わります。ジャンプが得意になると体育や部活で活躍する事間違いなしです。
ジャンプ力を付けようとしたときに、どのように指示したらよろしいでしょうか?
ジャンプを行うのみだと子供たちはつまらないのでどうしたらいいでしょうか?
ジャンプ力を付けるために何回もジャンプさせますか?
前回の話も含めて、ジャンプも楽しくすることが出来れば何回も自らジャンプをしたくなるでしょう。
ではどうしたらいいのか?その方法は以下の通りです。
①リズムを作る。
②高さを変える。
①の事例として、「いち、に、さん」というようなリズムを付ける事。しかし、このようなリズムはよくある事なので、さらに工夫します。
柔らかい棒などを用いて子供たちがギリギリ届く位置に大人が手を伸ばして用意します。「いち、に、さん」の「さん」でその棒に触れると成功です。
子供たちは触れて成功すると喜びます。次々に行いたくなります。そうして回数を決めて行います。
慣れてきたら、大人が動いて棒を動かします。動いている棒をジャンプして触れる事が出来れば成功です。更に子供たちは喜びます。
この様に、応用していきます。
②の事例ですが、高さを変えるという事の意味は、触れる時の高さではなく、着地の高さです。どういう事かというと
ジャンプした地点よりも着地する地点が低くなっているという事です。例えば、台の上からジャンプして空中で棒に触れて、思わぬ高さから着地するという事です。
これは、怪我をする機会が減ります。何故かというと最近は怪我防止のために高いところから飛び降りる場所が閉鎖されているからです。
公園に行っても、高い鉄棒は無いし、よじ登る棒も減ってきているし、更にはうんていも減ってきています。
我々が小さい頃は自宅の屋根に木や塀をつたってよじ登り、高いところから下を見下ろしたものです。
現在はそのような機会が失われているのでなかなか高いところから跳べなくなっています。
私の経験上は1メートル位の高ささえ跳べない子が増えています。ここでは、数十センチの高さから始めると良いです。
少し高いところからほとんどの子がそのまま降りるだけですが、その場所から更にジャンプして着地するのです。
足に体重以上の刺激を与える事で高いジャンプ力に耐えられる強靭な足首を作っていきましょう。
笑顔たっぷりにダッシュ
足が速くなりたいと思う人は・・・ほぼ全員だと思います。早く走る方法は沢山あります。しかし、そのためには場所が必要です。
ここでは、室内でも外でも5mで楽しく出来るダッシュをお伝えします。
早く走るためには小学生はスタートでほぼ決まります。「用意ドン」ですべてが決まると言っても過言ではありません。
低い姿勢から少しずつ姿勢を立てていき、10歩め前後では真っすぐ立つようにするのですが、5mなのでほぼ前傾姿勢で終わります。
そんな環境の中、次のように行うと良いでしょう。
①積み木を使う。
②歩幅をわざと変える。
①の方法は、5m後に積み木を置く事。ただし、あくまで楽しむことを目的としている事を忘れずに。どういう事かと言うと、5mでストップする癖を付けてはいけないからです。
積み木は1回で1個置く。積み木を置くときは低いので体が低くないと置けません。そして重ねる事が難しいので子供たちは何回も挑戦します。
慣れてきたら、ドミノでもいいかもしれません。倒さないように置かないと続ける事が難しいです。それをチーム戦にしてみんなで遊んでもいいでしょう。
遊びの中で学んでいく事を前提に考えた時の方法なので足を早くする方法はまた後日投稿します。
②の方法は、50m走や100m走の場合、スタートからゴールまでの間で歩幅の広さが違う事を言葉で言っても子供たちは分からないので実践します。
5mしかないので、スタートの幅は小さいはずですが、子供たちにワザと大きい幅でスタートさせます。ダッシュしにくい事がわかるはずです。
この時には子供たちが面白くなるように踏むと面白いキャラクターなどを足を置く位置に貼っておくといいでしょう。
次に極端に幅を狭くさせましょう。そうすると前に転びそうになる事がわかるはずです。
少しづつ広くしていくとギリギリ倒れない幅があります。そこにマークを付けましょう。その様に分かりやすくトレーニングすることが大切です。
短距離は加速が勝負です。70m~80m超えるとどんなプロ選手でも絶対にスピードは遅くなってきます。
まとめ
・ドッチビーは動作を習得するためにも良い遊びである。より楽しむためにルールを変更したり、足場を変えて不安定にさせる事がレベルアップにつながります。
・ジャンプ力を楽しくレベルアップさせるには、ジャンプするリズムを作り3回目で目標物を触ることで楽しくなる。また、高さを変えて着地でケガ予防の訓練にもなります。
・足が速くなる方法を楽しく実行するためには、積み木を使い置くのに姿勢を低くさせたり、歩幅をわざと変える事で一番加速しやすい幅を気づかせます。
どんな運動でも記録を上げるための方法は存在します。しかし、子供たちは好きな運動以外は好んで行いません。
しかし、特定の動きでなく楽しく運動させることで結果的に記録が挙がるようにした場合には子供たちが気が付かないうちに出来るようになっています。
「いつの間にかできる様になっていた」
そんな方法を模索し続けていきたいと思います。