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かけっこ教室
子供の運動会は春5月位に行う学校と秋9月位に行う学校がありますが子供にとって運動会は必ず出席しなければならない行事となっています
しかし運動会は運動神経の良い子は楽しみにしていますが、運動が苦手な子は当日の朝は
「運動会行きたくない。やりたくない。」
機嫌が悪いかも知れません
また、親御さんも運動会中に応援したり、撮影したりするので子供が1位を取ったり、失敗しないように望みながら期待に胸を膨らませるでしょう
運動会は親と子の気持ちがすれ違ってしまうかもしれないとても重要な行事となっているのです
子供の運動神経がどの位なのかを分かっている親御さんがどのくらいいるでしょうか?
子供会の運動も地域によって違いますが、ソフトボール、ドッヂボール、フットボールなどがあります。
こういう行事にコーチや監督として参加している親御さんや子供の習い事を見学している親御さんは子供の能力に気が付いているかも知れません。
そんな時こそお父さんの力の発揮のしどころですね。しかし、つい感情的に出来ない事に怒ってしまうのが現状じゃないでしょうか?
子供を伸ばすためには子供の心理的にも肉体的にも理解しないといけません。
今回は得意になれば運動のすべての行事が好きになる様に短期間で速く走れるようになるコツをお伝えしたいと思います。
速く走る練習で体幹は欠かせない
速く走るために重要な事の一つとして体幹があります。皆様が想像する体幹訓練は非常に辛いメニューを思い浮かべるのではないでしょうか?
小学生のかけっこを速くする時に、想像出来るような辛そうな筋トレをすると子供達はきっとトレーニングが嫌になるでしょう。
子供たちが如何に楽しく運動をするかがポイントとなってくるため、子供たちが自ら動いてやりたくなるようなメニューを考えないといけません。
そこで、今回はそんなメニューを一つ紹介します。
「四つん這いで歩く」
言葉の通り、四つん這いで歩くのですが、注意が必要です。手と膝、足を床に付ける事になるので関節が痛くならないようにマットを敷きましょう。
なぜこの動きを行うと良いのかというと、対角線上に動きを出しながら鍛える事が出来るからです。
行進の時に同じ側の手と足が同時に出てしまうと変な感覚になります。上半身を動かさずに歩いてみて下さい。
手と足を同じ側出しても違和感ないと思いますが、上半身を動かすと足と反対側の腕が自然に動くはずです
簡単に言うと四つん這いのトレーニングは体の動きを良くするトレーニングです。
四つん這いには段階があります。
まずはハイハイ。手と膝がマットについた状態でハイハイしましょう。スピードを指示して変えながら行ってみて下さい。
次に膝を床に付けずに浮かして四つん這いを行います。手と足しかついていないので辛いですが子供たちが楽しめるために、ボールを転がしそれを避ける様に指示してみて下さい。
楽しそうに笑顔でやります。
そして慣れてきたら横向きや、後ろ向きもやってみましょう。
次に同じ格好で肘と膝を伸ばしたまま進みましょう。キリンみたいな格好です。ももの後ろか膝の後ろが伸びれば正解です。
ストレッチの効果を狙いながら体幹を鍛える事が出来ます。
速く走るコツは上半身と下半身を鍛えること
子供が速く走るためには上半身と下半身がうまく連動することが大切です。イメージで言うと、腕の振りと足のリズムがバラバラだと上手く走れませんよね?
トレーニングでどうしたら良いのかを説明します。
まずはジャンプしましょう。ジャンプをして空中で手をたたきます。たたく回数を始めは1回。出来たら2回、3回と拍手を増やしていきましょう。
次に手をたたくたたき方を変えます。普通に体の前でたたいていた手を後ろに回してたたきます。その様に指示すると体を前のめりにしてたたく子が出てくるのでなるべく姿勢を良くさせましょう。
そうすると手が後ろに届きにくくなり肩の可動域訓練にもなります。
それが慣れてきたら空中で前と後ろで手をたたきましょう。リズムよくできる様に指導は手をたたいてタイミングを指示すると良いかも知れません。
次にジャンプをせずに足をはさみの様に前後に交互に出します。簡単に言えば、立つ位置は動かさずにその場で膝を伸ばして走るイメージです。
このリズムに合わせて手をたたいたり、腕を振ったりします。スピードをゆっくり、速くを指導者にコントロールしてもらいましょう。
自分が走るスピードと距離を想定して練習するとより効果的です。
速く走る秘密は戦略にあった
小学生の走りはスタートで決まると言っても過言ではありません。と言うのは、例えば運動会でグランドのカーブを走る場合、先に飛び出してインを取ったらほぼ勝ちです。
学校によっては走るコースが第1コース、第2コースというように別れているのですが、コースに別れていない学校はチャンスです。
今回はスタートの仕方について説明します。皆様が良く間違えているのは最初の姿勢です。
倒れてしまう位の前傾姿勢になり前に体重を7割~8割の体重をかけるのが通常姿勢です。
スタート姿勢の前に出す方の足は、左右どちらかと言うと見方があります。
それは気を付けをさせて、そのまま倒れさせます。危ないと思って足を出すと思いますが、その出した足がスタートでは前足になります。
構えの手は前足と違う方の腕を前に出します。
良い姿勢が作れたとしても「ドン」で反応してから足が出るまでに遅いと意味がありませんので反応のトレーニングもすると良いでしょう。
反応のトレーニングはここでは詳しく書きませんが指導者が手をたたいた時に足が出るような練習を楽しくできる様に考えれば良いと思います。
色々な子のスタートを見ていると、「ドン」の後に、ほとんどの子が前足を1回動かしてからダッシュしています。
これがもったいないです。用意ドンと共に足で地面を蹴りたいのに対し、1回動かすことでワンテンポ遅れるのです。
言っている意味が分からない場合、スタートの姿勢をして一歩目が出る前に前足が動かないかチェックしてみて下さい。
結構な確率で動くでしょう。
その後の加速は前傾のまま5歩走り、その後は少しずつ前傾を起こして真っすぐにまりましょう。
体が起き上がったら地面を足でしっかりと踏みつけましょう。この時のイメージは空き缶をつぶすような感じです。
そして、ゴールを突き抜ける様にして走り去りましょう。ゴール前で力を抜く小学生の子は多いので諦めずに走れば逆転のチャンスは十分にあります。
すべて細かいアドバイスは1度の記事ではなかなか難しいので順番に説明していきますね。
速くは走る練習は勝負する気持ちを強くすることから
勝負に対する気持ちは小学生だからこそ大切です。今こそ発揮できるようなものです。と言うのは強い子が決まっているので
「あの子には勝てない」
こう思う思いが強くあると思います。ところが、中学生以上になると頑張っても体の成長や能力の観点から勝てなくなります。
成長速度が似ている小学生のうちに相手に勝ちましょう。小学生は速く走る方法を身につけ、相手よりも強い気持ちを持つことで勝てる可能性が上がります。
一度も勝ったことのない子と対戦する場合は勝っている子よりも負けている子の方が気持ちに余裕が出ます。勝っている子の方が強いプレッシャーを感じているはずです。
そんな状況では焦っている方がミスをしたり力を発揮できないのです。落ち着き練習通りに挑戦者として
「私より速いあの子に挑戦できるなんて嬉しい」
そんな考えで臨みましょう。
また、目標をスタートに置いてもいいです。どういう事かと言うと、スタートだけは誰にも負けないなどです。自分で最高のスタートを切ることに目標を置くのです。
最終的に順位で勝った、負けたではなく、自分よりも強い子に対して1つでも勝つ方法を目標とするのです。
そうすれば、結果的に直線で逆転されても目標達成することで次にプラス思考で繋ぐことができます。
まとめ
・体幹を強くする1つの方法として四つん這いがあります。それを行う事で体幹だけでなく腕と足の対角線上の動きが良くなります。
・上半身と下半身をリズムよく鍛える事で腕の振りと出る足のタイミングが合うようになります。
・スタート方法を知ることで小学生の場合は勝つことが出来ます。素早くカーブのインコースを取る事が勝負の上で重要になってきます。
・勝負に強くなる考え方をするためには目標設定が大切です。勝ちにこだわるよりも、勝ち方にこだわり、いつも挑戦者としての心構えで勝負に臨みましょう。
小学生以下の場合、ほとんどの子がどうしたらよいかも分からずに普通に過ごしています。
「お母さん、足前より速くなったよ。走りに行こう」
こんなセリフが出る様に誘導してあげて下さい。やり方は無限大にあります。楽しく強制しないトレーニングを目指しましょう。